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エベレストへの旅





エベレスト街道 トレッキング 4日目 ゾッキョからヤクへ

3月29日(トレッキング4日目 ナムチェ~タンボチェ)

6:00起床。
ナムチェはすがすがしい朝日に包まれていた。頭痛も少し良くなっているような気がする。

今日は登ったり、下ったりしながら、最終的には標高3867mのタンボチェを目指す。

仲良くなった宿の少年ブッタに「カラパタールに行ってくるよ。帰りにまた寄るからな。」と別れを告げて出発する。

ナムチェの外れで、「ゾッキョ」が僕らを見送ってくれた。

ゾッキョとは牛と「ヤク」の交雑種で、「ヤク」とは高度に適応した牛の仲間だ。

ゾッキョもヤクも背中に荷物を乗せ、牛飼いのシェルパとともに、ふもとからエベレストBCの間の街道を行ったり来たりしている。

だいたい4,000mを境にして、それより高い地帯はふさふさの毛に覆われ、寒さと高度にめっぽう強いヤク、それ以下の地帯ではヤクより毛が短く暑さに強いゾッキョ、というふうに分担されているようだ。

荷物を背負って街道を行くゾッキョやヤクは車のないこのエベレスト街道にとっての重要な輸送機関、いや輸送動物だ。

そしてこのエベレストの美しい風景にぴったりマッチしている。

首元についている首輪が立てる「カランカラン」という澄んだきれいな音はこのエベレストの空気によくなじんでいる。

しかし、狭い峠道などでは、ぼぉーっとヤクに見とれていては危険だ。

ヤクが近付いてきたらまずは山側に退避しなければならない。谷側に立っていてヤクに体当たりでもされたら大変なことになるからだ。

ナムチェからしばらく歩くと峠に到着した。この峠からはものすごくきれいな山々が広がっていた。

トレッカーたちがみんな記念撮影をしていた。

ということで、僕たちも仲良くなったトレッカーにカメラを渡して写してもらう。

特徴的なとんがり山のアマダブラム。美しいローツェ。そしてその左にちょこっとエベレストの山頂が顔を出している。と、隣のグループのガイドが教えてくれた。

僕らにはガイドはいないのだが、僕らはなんでも他のグループのガイドに質問した。彼らはいつでも親切に僕らの質問に答えてくれた。

そしてガイドだけでなく、すれ違うトレッカーや食堂で休憩しているトレッカーとも情報交換をした。(もちろん情報交換だけでなくバカな話や地震の話も(2011年3月11日の東日本大震災のこと)。大勢の外国の方たちがの日本の心配をしてくれていた。)

エベレストトレッキングはガイドがいなくても、正確な地図とコンパス、少しの英語ができれば楽しく快適に進んでいける。

最も大事なのは高度順応だと思う。

楽しく歩くにはビスターレビスターレ。ゆっくりのんびりが重要だ。

疲れたら休む。こまめな休憩が大切だ。街道沿いには石で積まれたベンチのようなものをいくつも目にする。

ベンチにしては少し高いこの石垣、ネパール語で「チョータロ」といい、背負った荷物をよいっしょっとうまく置けるようになっている休憩場所になtっている。

肩からおろさずにその段に引っ掛けて、自分は石垣にもたれてちょっと休憩、なんていう風にも利用できる。

なんだか高速道路のPAのようにシェルパたちが休んでいる。

その横で僕たちも休む。

「ジャム。ジャム。」

また新しいネパール語を教えてもらった。

「Let's go! Let's go!」

って意味だ。さぁ行こう!

それにしても彼らの荷物はすごい。

ここからはひたすら登る。

10m登っては休み、息を整え、再び次の10m、という感じで山を登っていく。

午後になってやはり天気が崩れてきた。小雪が舞い始める。

そしてナムチェで良くなった頭痛も再び復活。こめかみ辺りがずきずきと痛む。

14:15 ようやく今日の目的地タンボチェ(3867m)に到着する。

本日の宿を決め、周辺を散策する。

周辺といてもロッジが5件ばかりある尾根の上にある小さな村だ。

しかし、そんなさびれた小さな村の中にひときわ美しく目をひく建物があった。

近づいていくと、どうやらそれは「タンボチェ・ゴンパ」と呼ばれる修道院だった。

古いゴンパは火災で全焼し、このゴンパは1995年に再建されたものらしく装飾なども比較的新しいがその雰囲気に圧倒される。

奥へ進むと本堂があったが、鍵がかかって入れなくなっていた。そりゃ簡単には入れないよね。

そこにエンジ色の袈裟をまとった若いお坊さんが現れた。

イッコが「中を見られないか?」と尋ねる。

「イッコ、そんな簡単には見せてくれるわけないじゃん。」と思っていたら、お坊さんは快く鍵を開けて中を見せてくれた。(ありがとうございます。)

中に入るとその美しさ、荘厳さ、静けさに言葉を失い、その空気感に涙が出そうになるほど感動し、心が震えた。

お坊さんが言うには朝と昼の2階、ここにみんなで集まり、祈りの儀式をするそうで、僕らもそれに参加することもできるということだ。

「えー、参加できるんですか!ぜったい来る。来るなと言われても来る!」

「また明日。ダンネバート(ありがとう)!」

と、ゴンパを後にした。明日の朝が楽しみだ。

エベレストトレッキング豆知識

HP上にある過去のエベレストトレッキングの情報などには、宿のダトパニ(お湯)は無料と書かれている場合があるのですが、僕らが旅した時点(2011年4月)ではダトパニにもお金がかかるようになっていました。

ダトパニ:約4リットルで650Rbくらい。(高度によってもさほど変わらない)

ペットボトルのミネラルウォーター:1リットル100Rb~300Rb(高度によって高くなる。ちなみにカトマンズでは10Rb)

その辺を無料と思って予算を組んでいた僕たちは旅の後半、資金がどんどん尽きていき、少し焦ったのでした・・・。

トレッキング5日目につづく

どこまでも青い空に生える雪が積もって真白な山並み。ゾッキョが僕らを見送ってくれた。
高台からナムチェバザールの街並みを望む。富士山よりも高い場所にこんな街があることに驚く。 高台からナムチェバザールの街並みを望む。富士山よりも高い場所にこんな街があることに驚く。
峠からはるか向こうにエベレストの先端が見えた。
シェルパのおにぃちゃん。すごいなぁ。
今日のランチはポテトフライ。ジャガイモはこの地で採れる貴重な野菜。しかもおいしい!
シェルパたちはチョータロと呼ばれる石積みのベンチのような場所に思い荷物をかけて休む。
本日の目的地タンボチェに無事到着。
タンボチェのゴンパの窓の装飾。